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  自分でセットアップするBSデジタル受信
 
  台湾ではほとんどがケーブルTVを使用しています。日本語の放映も多いのですが、内容が少し
 古く、著作権費用の問題なのか、面白い番組はあまり多くありません。唯一、NHKの海外向け
 衛星放送が1チャンネルあり、リアルタイムでニュースなどをケーブルTVを通して視る事が
 出来ます。但し、スポーツやニュースを視ていると、突然放送権の都合で急に静止画となり、
 音声のみとなります。実はこのニュース、スポーツが視たいのが多くて本当にがっかりします。
 なんとかBS放送を直接受信出来ないか?と台湾の雑誌を見ると、17,500元(61,000円)で
 85cm以上のパラボラアンテナを設置してくれる広告が目につきました。しかし、電気の趣味を
 持つ自分としてはなんとか自分で設置したくて、その当時、台湾のメル友に質問しましたらご近所の
 日本人の方から、自分でCSアンテナを建てて見ているので、電波のより強いBSならいける
 でしょうと返事がありました。日本出張時にBSアンテナを購入して、現在はBSデジタル放送を
 満喫しています。メル友仲間で一時話題となり、約5人の方から質問が来ました。
 アンテナの設置方法について簡単に説明します。
 パラボラアンテナ 

 * BSアンテナ:TDK、Type:BCS−45DHV
 * お持ち帰りセット(ケーブル、取り付け金具など)
   セット品で約7,500円 約1.1Kg
 



 *チューナー:Panasonic BSデジタルハイビジョン
         チューナー TU−BHD100
 *2006年にチューナーが故障して、現在は東芝のDVDレコーダー
                       RD−XD71で視ています。

 *この写真は付属の仰角調整用ブラケットです。
 アンテナを取り付ける方向は、衛星の関係で南西向きでないと
 受信出来ません。
 仰角は台湾では日本より赤道に近いのため、丸ヤスリを使用して
 仰角調整ブラケットの穴を広げアンテナをより上側に向ける必要が
 あります。
 約2mm程度追加加工して削れば十分です。
 角度目盛は7度までしかありませんが、台北では約8度ぐらいです。

     * 仰角:アンテナの上下方向の角度

 肝心の固定方法ですが、台湾のベランダはコンクリート製が多く、
 付属していました金具では取り付けが出来ません。

 *ベランダにエアコンがあり、この取り付けネジを利用して取り付けが
 可能な場合もあります。また、他の用途で使用しているネジを利用
 出来ないか探して見て下さい。
  
 * ベランダに穴加工出来ない、或いは、したくない人は
   下記サイトを、ご参考にして下さい。
                  (株)アサヒデンキ  


 私の場合は、台湾のB&Q(DIYショップ)へ行きコンクリート用アンカーボルトを
 購入して取り付けました。2個組セット35元













 アンテナの上下方向は、アンテナに記入してあります目盛の角度を8度にして、次にアンテナを
 少しずつ左右に動かしながら、デジタルチューナーの受信レベルを見て、最高レベルの所で
 仮固定します。その後はアンテナの上下の微調整を更に行い、固定します。
 なるべく電波の強い晴れの日がお勧めです。 私の場合は最高レベルは38でした。
 * アンテナを早く動かすと、チューナーの受信レベルの表示が間に合わないようなので、
 ゆっくり動かして探すのがコツです。

 「ここから私の趣味が始まります。」

 45cmのアンテナでも少し程度の雨では問題無く視れますが、雨がやや本降りになると、
 電波が弱くなりNG。そこで友人に頼んで100ミクロンの片面粘着材付きステンレス板を購入して
 もらい、アンテナの放射線上に貼り付けてアンテナ径を大きく加工しました。
 ステンレス板は簡単にハサミで切れます。
 サイズは約63cmになりました。受信レベルは38から3程度上がり41になりました。
 効果は、かなり雨が降っていると言う状態でも、視れる状態に改善されました。
 デジタル放送ですから、受信可能レベル(約32)以上あれば電波がいくら強くても弱くても、
 全く画質には影響しません。これがデジタル放送の最大優位点と思います。
 駐在の皆さんチャレンジされたらどうでしょうか。

  ユニホビー素材シリーズ   放射面を拡大加工したアンテナ写真

 ご注意:アンテナが、かなり上向きになりますので、放射面の下側に3mmのドリルで穴を空け
 ないと雨水がアンテナ内に溜まりレベルが落ちます。
 また、ステンレス板は太陽光をかなり熱反射しますので、太陽の位置と衛星の位置が重なった時に
 アンテナのセンターフィードが反射光により熱で溶けてしまいます。
 このため、ステンレス板は必ずペンキを塗る必要があります。